映画『お嬢ちゃん』感想。短編映画『正しいバスの見分けかた』でも輝いていた女優・萩原みのりが主演長編で名演、一躍スターダムに

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リアルサウンド様で映画『お嬢ちゃん』について書かせていただきました。

 

realsound.jp

記事でも書いたんですが、萩原みのりさん、なんで今までスターになってなかったのか不思議なくらい演技が上手い。モデルでも即時成功しそうなくらい華があるし。

今や日本の若手女優のトップの一人と誰もが認める松岡茉優さんが『勝手にふるえてろ』まで主演作がなかったという逸話は有名ですけど、俳優、それもテレビや映画のような大きなメディアがからむと、実力がある人がすぐに花咲くとは限らないんだなあとあらためて思います。ちなみに、映画秘宝11月号では大槻ケンヂ氏の対談に招かれ、同年代の女優の活躍がまぶしくて映画のキャスト発表が見られなかったという鬱屈を語っています。

この映画の中に出てくる「みのり」はとても鮮烈で、しかも深みと奥行きのある魅力的な人物像なんですけど、舞台挨拶やインタビューで見る萩原みのりさん本人はまた違った雰囲気の明るいフレンドリーな方なんですよね。それが逆に演技力の幅というか、映画の中の人物像をちゃんと構築しているんだなあと思います。すでに今泉監督の次回作『街の上で』に出演が決まったりしているんですが、名女優・永作博美さんの雰囲気というか、本当にあれくらいのスターになりうる逸材だと思う。

 

 

『お嬢ちゃん』は連日劇場が大盛況につき、上映延長や公開拡大が決まっている模様。

 

 

思えばこの萩原みのりさんと中条あやみさんをまだブレイク前に18歳の女性監督が撮影した『正しいバスの見分けかた』という短編映画、今後どんどんプレミア化していくのではないか。こちらもどんどん公開が拡大してほしい。

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