松井玲奈『カモフラージュ』感想。松井玲奈1人監督による小説版『21世紀の女の子』+男の子のような連作短編

『松井玲奈リローデッド』的な第二章の幕開けとなったデビュー小説短編集 文春オンラインで松井玲奈『カモフラージュ』の感想を書かせていただきました。 https://bunshun.jp/articles/-/11422 宇多丸師匠がラジオで「度肝を抜かれた」「一作ごとに文体も人…

映画『まく子』感想。草彅剛の不良父さんぶりが光っている。海外で勝負してほしい俳優

まるで火野正平の再来のごとくヤバくて色気のある草彅君。どうしてこうなった (ネタバレありです) 映画『クソ野郎と美しき世界』の3作目でも、俳優として草彅君のアウトロー演技は光っていたと思う。今作「まく子」でもアウトローとまではいかないものの…

映画『君は月夜に光り輝く』単に『泣ける映画』の再生産ではなく、月川翔監督の原作アレンジで深く静かな映画になっていると思う

『キミスイ』と比べられるが、映画としては今作の方が良いと個人的に思う 月川翔監督と北村匠海と言えば浜辺美波をヒロインにすえた『君の膵臓を食べたい』の大ヒットが記憶に新しく、今作も公開前から「キミスイの二番煎じ」という声は多かった。というか映…

『翔んで埼玉』のコラボ問題について文春オンラインに書いたことの追記と、ブルーハーツの青空についての話

文春オンライン様で、『翔んで埼玉』と高須クリニックのコラボについて書かせて頂きました。↓ bunshun.jp 記事の文字数には入りきらなかったことをとりとめなく書きたいと思います。 映画『翔んで埼玉』を見ながら僕が感じていたのは、なんというかこの映画…

映画『フォルトゥナの瞳』感想 高畑勲と『かぐや姫』を作った女性脚本家は百田尚樹原作小説をいかに生まれ変わらせたかの検証

百田尚樹先生の原作小説を赤ペン先生のごとく修正して良作に変えた坂口理子脚本 映画版『フォルトゥナの瞳』は三木孝浩監督作品。そして脚本は坂口理子氏である。HKT48にもまったく同姓同名のメンバーがいるがもちろん別人で、坂口理子氏は『かぐや姫の物語…

映画『岬の兄妹』感想。優れた俳優が弱者を演じることの意味について

「フョードル・ドストエフスキーは神に見捨てられた人々をこの上なく優しく描き出しました。神を作り出した人間が、その神に見捨てられるという凄絶なパラドックスの中に、彼は人間存在の尊さを見出したのです。ぼくは闇の中でみみずくんと闘いながら、ドス…

映画『21世紀の女の子』全作品を『グラップラー刃牙』の選手入場風に紹介・感想を書いてみた

題しまして『グラップラー結希』 見て来ました、映画『21世紀の女の子』。山戸結希監督の企画プロデュースの元に、若き女性監督が集結し、8分間の連作短編を競う。実は僕はこの映画の公開前に新宿テアトルでやった日本初の試写みたいな時から見て面白いなと…